光るまきびし
2017.8
世界で一番光ってはいけないものを光らせた台無しプロダクト
概要
「光るまきびし」は光り輝くまきびしです。暗所でも目立ちます。
試したこと
- 台無しプロダクト
まず、よかれと思って機能を足した結果、元の機能を台無しにしてしまうことを目指したプロダクト、「台無しプロダクト」をいくつか考案しました。
空気のように軽い鉄アレイ
持ち運びに便利なように、ものすごく軽くつくった鉄アレイ。結果、トレーニング効果ゼロの台無しさ。
しゃべるカンペ
わかりやすさ向上のために読み上げ機能を追加。結果、声を出せないところでつかえなくなる台無しさ。
メッシュマスク
息苦しくないようにメッシュ素材でつくったマスク。風通し抜群の台無しさ。
順路付き迷路
お客様を迷わせないよう順路を表示した迷路。魅力がゼロになる台無しさ。
ロゴ入り忍者衣
箔をつけるために、ブランドロゴを入れた隠れ蓑。景色に溶け込まない台無しさ。
ロゴ入り隠れ蓑
スポンサー料を頂いて、ロゴを入れた忍者衣。人目に着くことはない台無しさ。
光るまきびし
差別化のために、光り輝く機能を追加したまきびし。誰も踏まない台無しさ。
などです。
そんな「台無しプロダクトの中」で、一番ぐぐっときたものを具現化したのが「光るまきびし」です。一時期、販売もしてました。
考えたこと
- 本質に背いた機能追加
まきびしの本質は、ステルスな武器であることなので、「光らせる」という改修は本質に背いたものであることは明白です。
しかし、まきびしに限らず、普段の制作活動でに、いつの間にか当初の本質に背いた機能追加を行なってしまいそうになることがあります。
そんなとき、「こうなってはいけないぞ」と思いとどまれるよう、僕の机には、常に光るまきびしが飾ってあります。
作ったもの
- 光るまきびし